社会福祉士・精神保険福祉士による民間福祉相談 在宅検診(ホームヘルスチェック)の社会福祉士事務所「カウベル」東京都日野市

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第4段階って何ですか? 2007年08月29日 (水)
祖父の入院を断られたときに理由を聞いたところ「第4段階でないから」といわれました。祖父は要介護度2で、祖母の世話を受けながら二人で暮してきたのですが、祖母が亡くなってから、1人で暮らせなくなり、糖尿病も悪くなってきたようなので、介護保険病院に入院させようとしたところ、断られたのです。第4段階って要介護度の事を言ってるのですか?(25歳男性より)

【回答】
今回は、とても重要な問題を含んでいるので、ちょっと長い回答になります。ご質問にあった「第4段階」というのは、要介護認定とは違います。経済的弱者を救済するための制度を適用するための収入区分です。前回の介護保険法の改正によって利用者負担が増えたため収入の少ない人たちに対しての対応策として打ち出され0施策で、その区分はおおむね
  第1段階  生活保護の方など
  第2段階  年収80万円以下の方など
  第3段階  年収80〜266万円の方など
  第4段階  それ以外の通常世帯
に分かれて、1〜3までの方については、施設利用の自己負担限度額が低く設定されいます。さらに食事代と居住費についても減額するというものです。利用者にとって良い制度なのですが、もし、ご質問にあるようなことが起こっているとすれば、お金のない人を入院させないという差別をしている施設があるということになるので、とんでもないことだと思うのです。
では、なぜそんな事が起こるのでしょうか?簡単に言えば、第4段階の方が収入的に有利であるからです。介護保険制度は、サービス提供側の利益が十分に取れないシステムになっているため、サービス提供側が赤字にならないような工夫努力をする必要があります。ヘルパーさんの給料が上げられないのも、その辺に理由があるからなのですが、今回のお話も、それと根は同じところからきているように思います。サービス提供側が、できるだけ利益の上がる方法として考えた結果、あり得ることだと思います。
施設側から見て、第4段階の方が利益が取れるという事に関しては、詳しく説明すると介護保険制度が「ツギ当て」の制度であるが故の複雑さがあって、大変判りづらいので、簡単な説明にいたします。いったいどのような事が起こっているのでしょうか?
病院入院時の食事代を例にとって説明いたします。従来、食事代は、利用者負担が780円/日でした。病院では、利用者からの780円に、保険給付をあわせて、2120円/日で食事を賄ってきました。食事代を全額利用者負担にするにあたって、政府は一日の食事の基準額を1380円に設定しました。利用者側から見ると、780円の負担が1380円に上がるということになり、一方、病院側から見ると2120円で賄っていた食事を1380円で賄いなさいということになるのです。
そこで出てきたのが、利用者負担増への苦情を和らげるための食事代のの減額です。1〜3段階の方には行政からの援助をして自己負担額を下げようとするものです。一方、施設側については、1380円という金額は基準であって、この金額に制限される事なく、任意に契約できるとしています。施設では、食事の質を落とすわけには行かないということから、個々の病院の事情によって違いはありますが、2000円/日前後の食事代を設定しています。
その結果、利用者側からみると食事代の負担は、
  第1段階の人  300円/日
  第2段階の人  390円/日
  第3段階の人  650円/日
  第4段階の人  2000円/日
という事になります。減額の方の負担は格段に安くなります。
一方、施設側ではどうなるでしょうか?施設で1人あたりにかけられる食事の費用は
  第1〜3段階の方  1380円/日
  第4段階の方    2000円/日
という事になります。施設では、従来は2120円の食事を提供してきて、食事の質を落とさずに1380円では賄えないという事情があります。加えて、1〜3段階と4段階を比較すると、1人1日620円の差が出るのです。1ヶ月では、1人18600円、100人の施設では、食事代だけでも、1ヶ月なんと186万円の差が出るのです。居住費についても同様の現象があります。
このように、施設側としては、第4段階の方を優先することによって、少しでも利益確保ができると考えているのだと思います。
以上のように、年収の低い人を排除するという入院判断は、とんでもない差別であって許されることではないのですが、病院が、そんな対応をせざるを得ない介護保険制度にこそ問題があると、私は思うのですが・・・・。

療養型病院は入院差別をしているのですか? 2007年07月01日 (日)
要介護度1の母が、病院の入院を断られました。その病院では、要介護度3以上の人しか入院できないと説明を受けました。ある友人の意見では「要介護度の低い人では、病院の収入が少なくなるので、3以上の人を選んでいるのだ。」との事ですが、本当にそういうことがあるのですか?あるとすれば、要介護度の軽重で利用者を選んでいる差別だと思うのですが・・・。(55歳男性より)


【回答】
この指摘は、介護保険制度が始まった当時からあった指摘です。すべての病院ではないのですが、要介護度3ないし4以上でないと入院を受けないという病院が、実際にあります。しかし、それは介護報酬が高いから選んでいるという理由ではなく、要介護度の高い方は医療ニーズも高いという見地から、限られた数しかない病院のベッドを有効活用するために、しかたなく打ち出している方針であると思います。介護療養医療の現場では、医療度(要介護度)の高い方ばかり入院すると、吸引や点滴の対応など看護行為に追われ、介護に手が回らなくなるという実情があったり、入院後の死亡の発生確率を抑えるという観点から、むしろ医療度(介護度)の低い方を選んで入院させている傾向がありました。つまり、重い病状の方が療養型の病院に入院できないということになっていました。むしろ質問とは逆に、軽い人ばかり入院させているという批判があって、昨年の医療法改正では、軽い人ばかり入院させていると病院としての認可をしないという方針が出された位です。2012年には、介護療養型の病院は無くなることとなりましたから、これからこのような疑問も無くなるとは思います。要介護度の低い方は、医療機関ではなく、生活の場に近い他の介護保健施設を利用していただけたら良いと思います。


採血キットでガンがわかるのですか? 2007年06月24日 (日)
死亡原因の上位に常にガンがあって、ガンはとても怖い病気だと思います。誰でもかかる可能性があって、ガンになれば死の恐怖と隣りあわせだと思います。でも、早期発見できれば、必ずガンは治るとも言われていて、早期発見のためのガンの検査の重要性が叫ばれているのですが、病院に検査にいくのは忙しくて面倒だし、病院に行かずに検査ができたらいいなと思っていました。ホームページで採血キットのことを知ったのですが、ほんとに採血キットでガンがわかるのですか?(35歳男性)


【回答】
判ります。ただし、現在のところ、採血キットで対応しているガンの種類は、胃ガン、すい臓ガン、肝臓ガン、卵巣ガン、前立腺ガンなどです。いわゆる「腫瘍マーカー」と呼ばれている血液検査で、COWBELLが、販売している検査キットは、微少血液で出来る優れた製品です。今後、徐々に対象のガンの種類を増やして行く方向と聞いています。なお、大腸ガン、子宮ガン、肺ガンは検体検査です。

医療区分って何ですか? 2007年06月14日 (木)
従兄弟が父親の入院時に、入院先の病院で「医療区分」という言葉を聞いたそうです。父親が自転車で転倒して頭を強く打って、意識不明になって入院したのですが、次の病院に移るときに「医療区分」という言葉を聞いたそうです。なんだか、病気に通信簿を付けて、成績の良い患者だけ入院させようとしているように聞こえるのですが、医療区分って患者を差別することになるんではないのでしょうか?(22歳男性)


【回答】
これは一般の方々があまり耳にしない入院制限に関わる言葉です。昨年の医療法改正によって打ち出された慢性期入院包括評価における医療区分のことで、通信簿ではないのですが、ある意味では、医療保険療養型病院における入院条件です。医療区分には1〜3まであって、3が最も重い病状です。そして「医療区分1」の診療報酬が極端に低く設定されました(施設のようにほんとに低いのですよ)。医療区分1の患者ばかり入院させると、病院として経営できないようにしたのです。療養型病院の全体のベット数は38万床から15万床に減らして、かつ、入院するには医療区分2以上でなければならないという条件をつけて、容易に入院できないようにしたのです。実際には、今まで療養型病院に入院していた人々の約7割は「医療区分1」であるといわれています。介護保険の適用外の介護の必要な人々が医療保険療養型の病院に入院していたのですが、この制度改正では、これらの人々を病院からの追い出しにかかっているということなのです。医療区分1の人たちの多くは、すでに医療療養型病院から退院させられました。差別というのではないのですが、区別しているということになるのでしょう。ちなみに医療区分の内容は
  医療区分3
   ・中心静脈栄養(IVHといって食事ができない人)
   ・24時間連続点滴の人
   ・人工呼吸器を利用している人
   ・ドレーン法・胸腹腔洗浄している人
   ・気管切開・気管内挿管している人
   ・酸素療法を受けている人
   ・感染隔離室にいる人
  医療区分2
   ・多発性硬化症(ADL11以上)の人
   ・パーキンソン病関連疾患(ADL11以上)の人
   ・神経難病の指定を受けている人
   ・脊髄損傷で四肢麻痺の人
   ・肺気腫と慢性閉鎖性肺疾患の人
   ・モルヒネを使用する悪性腫瘍の人
   その他いろいろありますが省略します。
  医療区分1
   医療区分2と3に該当しない人
ということになっています。詳しいことは、別途お問い合わせください。

療養型病院はなくなるのですか? 2007年06月08日 (金)
父が入院している病院の看護婦さんから「この病院はなくなるのよ。」と言われたと、入院中の父が信じられないような表情で話していました。介護保険の病院がなくなるのは、本当ですか?(45歳男性より)

【回答】
おおむね、その通りです。厚生労働省は、38万床あった療養型病床(医療保険療養型25万床、介護保険療養型13万床)を、2012年までに15万床(医療保険療養型15万床、介護保険療養型0床)にすると言っています。その理由は、行き場のない介護の必要な高齢者が、治療の必要がないのにもかかわらず病院に入院していることを社会的入院といいますが、この社会的入院を無くすためであるとのことです。厚生労働省からは社会悪のように言われている社会的入院ですが、私はそうは思いません。介護する人がいなかったり、自宅にスペースが無かったり、小さな子供や受験生が同居しているなど、なまざまな理由で自宅に行き場のない人々が、決して安くはない医療費を支払いながら、ようやく病院に居場所を見つけ、入院しているのが「社会的入院」の現実であるからです。介護保険の在宅サービスを利用したら家へ帰れるではないかという方もいると思いますが、ご自身が介護状態になったとき、介護保険の在宅サービスだけで在宅生活をおくってみたら判ります。わが国の介護保険制度が、在宅生活を支えるというには、なんと脆弱な制度であるか・・・。それでは施設サービスではどうか。400万人を超える要介護認定者に対して、介護保健施設は80万床ほどしかありません。その施設のうちの病院は無くすといい、それ以外の介護保険施設にも総量規制をかけて、新規開設は認めないといい、実際には、特養ホームの入所希望しても何年もかかり、有料ホームに入るお金はないし、老人保健施設ではすぐ出てゆけといわれるし、グループホームに空きはないし、こうした居場所のない状況に陥ってみないとわからない現実なのです。このような行き場のない人々を病院から追い出すことは、自宅で家族とともに苦しみ死んでゆけというのも同様だと思います。この件については、言い出すときりがなくなるのでこれ位にしておきます。

「MRSA」とか「多剤耐性菌」って何ですか? 2007年06月07日 (木)
祖母が肺炎で救急病院に入院したのですが、転院することになって転院希望の病院に入院相談にいったのですが、いくつもの病院で「MRSA」が出てているから入院できないと断られました。また、ある病院では「多剤耐性菌」でも受け入れはできないと言われたのですが、どういうことですか?「MRSA」「多剤耐性菌」とは何ですか?「MRSA」が出ていても入院できる病院はあるのですか?(28歳女性より)

【回答】
「MRSA」とはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌のことです。MRSAが喀痰から検出されていると、多くの療養型病院では他の患者への感染を心配して、入院を断るケースが良くあります。MRSAに感染して発病すると、肺炎を起こして死亡することがあるからで、MRSAは治療薬に耐性を持っていて治療に苦労するからです。また「多剤耐性菌」というのは、おそらく「多剤耐性緑膿菌」のことを言っているのだと思います。この緑膿菌は抗生物質のすべてに耐性を持っていて、治療に際して有効な治療薬がないということで、発症すると死亡することが多いことから入院を拒否されることがあるのです。いずれの菌も、抵抗力の弱い高齢者が入院している療養型の病院では、絶対に院内に持ち込みたくない菌であるため、入院相談の時にわかって、断られたのだと思います。だからと言って、すべての病院が入院を断っているわけではありません。救急病院や一般急性期病院では、「MRSA」検出されているからといって入院を断ることはありません。療養型病院でも、すべての病院が断っているわけではありません。「MRSA」が検出されていても、キャリアといって保菌状態であるけれども発症してなければ、入院を受けている療養型病院もあります。それらの病院のことについては、別途ご相談いただければ情報提供いたします。

医療ソーシャルワーカーになりたいのですが・・ 2006年12月01日 (金)
医療ソーシャルワーカーになりたいのですが、どうしたら一番早くなれますか?(18歳女性から)

【回答】
医療ソーシャルワーカーというのは、病院に勤務する福祉専門職で、簡単に表現すると、患者さんやご家族の皆さんの療養上の相談を受け、悩みや問題の解決のための支援を行なうことを目的とした職種です。しかし、福祉の専門職といいながら、医師や看護師のように国家資格がなければできないという職業でもありません。病院に医療ソーシャルワーカーとして雇用されれば勤務することができます。ただ、最近の採用の条件には「社会福祉士」の資格があるか「社会福祉士の受験資格のある方」という条件をつけている医療機関が多くなりました。社会福祉士の資格をとった方が良いでしょう。社会福祉士の資格を取得するための方法はいろいろあるのですが、若いあなたにとっては、基礎から福祉を学ぶ機会を得るという意味からも、福祉系大学の社会福祉学部等に進学して社会福祉士の資格を目指して単位を修得し、大学卒業時に国家試験に合格するというのが一番のような気がします。どうぞ頑張ってください。

病院への入院を断られたのですが。 2006年08月11日 (金)
病院へ入院をしたくて、療養型といわれている病院に入院の相談をしたのですが、51歳で寝たきりの父親の入院を断られました。なぜ入院できないのでしょうか?
3年前自転車で転倒して頭を打って脳出血を起こして、右半身マヒでしゃべれなく、自宅で頑張ってきたのですが、母もクタクタで入院させたかったのですが、断られました。
断られた理由がわからないので、教えてください。(24歳女性から)

【回答】
お父様の場合は、診療報酬上で対応困難と判断されたのではないでしょうか? 51歳という年齢は介護保険制度では、2号被保険者にあたるのですが、お父様は自転車転倒ということから、介護保険の該当となりません。また、医療保険療養型においては、医療区分2〜3に該当しないということで入院を断られたのだと思います。
一般病棟のリハビリテーション目的で、「頭部外傷」という算定制限除外の疾患として相談してみてください。きっと、入院の相談を受けてもらえると思います。一般病棟のリハビリテーションのできる病院を探して相談してみてください。

入院してリハビリが受けられなくなった? 2006年07月15日 (土)
障害があっても、入院してリハビリが受けられなくなったというのは本当ですか?(37歳男性から)

【回答】
有る意味では本当です。最近の医療法の改正で、リハビリテーションを受けるのに条件がつけられるようになったのです。その結果、リハビリテーションを希望しても、病院での積極的なリハビリテーションが受けられない人たちが出てきたのです。その条件を簡単に説明すると次のとおりになります。

●回復期リハビリテーションは発症から2ヶ月以内の方が対象です。
●リハビリテーションの適応疾患とリハビリテーションが受けられる期間が決められました。
  脳血管疾患・・・発症から180日間
  運動器疾患・・・発症から150日間
  呼吸器疾患・・・発症から90日間
  心大血管疾患・・発症から150日間
  
この結果、例えば脳出血で倒れて救急入院して、急性期治療に時間がかかって、2ヶ月を超えると、回復期リハビリテーションが受けられなくなります。最大半年たってしまうと、障害が残っていても医学的リハビリテーションは受けられないということになります。COWBELLでは、半年経ったリハビリ希望者に対して、いろいろな方法での対応できるリハビリテーションを、連携している専門職の方々と研究しています。

なぜ、COWBELLという名前の会社なのですか? 2006年06月13日 (木)
なぜ、COWBELLという名前の会社なのですか?この名前は、牛乳とかステーキとかのお店みたいに思えます。(18歳女性から)

【回答】
COWBELLは牛の首に付ける鐘です。牛は大切な財産ということでカウベルをつけているそうです。そのベルの鳴り方は、草原でのんびり草を食んでいるときは、のんびりと、狼に追いかけられている時は、激しく、遠くまでいってしまった時には、小さく鳴るはずです。また、倒れてしまっていたら鳴らないでしょう。そのように大切な牛の状況を知らせる警鐘シグナルがカウベルなんです。
福祉の警鐘を鳴らしたいという思いと、健康管理の警鐘を鳴らしたいという2つの思いから、この会社はCOWBELLと名乗っているんですよ。



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